ちくま新書
歴史学はこう考える
松沢裕作
著
loading...
四国八十八カ所を巡る「お遍路」がブームだ。その数は老若男女を問わず年間十数万人にのぼる。観光バスや巡拝タクシーはおろか、ヘリコプターを利用するものまで登場した現代遍路にあって、自らの足で巡り歩く「歩き遍路」の数も着実に増えている。「巡礼は道中にあり」という言葉が示すように、道すがら出会う地元の人々や同じ歩き遍路との交流なくして巡礼の醍醐味は得られないからだ。いつの日か四国を歩いてみたいと考える未来のお遍路さんに向けて、知られざる四国遍路の実相を伝え、巡礼を「癒し」の一語で括ろうとする時代風潮に舌鋒鋭く迫る異色の遍路入門。
序章 転機創造の歩き旅のススメ
第1章 歩き遍路の旅支度
第2章 歩き遍路の新知識
第3章 巡礼から見た現代
第4章 歩き遍路の鉄則五カ条
終章 お遍路さんの未来
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。