こんなに役立つ数学入門 ─高校数学で解く社会問題
害虫とたたかう高校数学!
地震に松枯れ、格差問題に総選挙…。様々な問題を解く上で、数学はフルに活用されている。第一線に立つ研究者が自らの体験を交えつつ語る、高校数学の底力。
- シリーズ:ちくま新書
- 748円(税込)
- Cコード:0241
- 整理番号:653
- 刊行日:
2007/04/09
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:新書判
- ページ数:208
- ISBN:978-4-480-06358-8
- JANコード:9784480063588
- 在庫 ×
収入格差がなぜ生じるのか、松枯れの被害を防ぐにはどうすればいいのか…。こうした社会問題を解く上で、高校で学ぶ微積分や関数、対数などがフルに活用されています。本書は文系・理系の第一線に立つ研究者が、自身の体験を交えながら綴る、まったく新しい数学読本です。
はじめに―高校数学が社会問題を解く
第1章 学歴社会の収入格差を考える
第2章 選挙における得票と議席
第3章 格差社会を生むもの
第4章 松枯れと闘う高校数学
第5章 高校数学でわかる地震
第6章 環境問題を解く高校数学
付録1 エクセルによる賃金方程式の求めかた
付録2 エクセルをつかった定積分の計算
2008.10.16 アンパンマン
どうしても高校数学というと受験に直結というイメージが強い。また、「なぜ、数学が必要か」という疑問に答えてくれ先生はいなかったように思える。(これは決して数学教師に対する感情的な批判ではない)本書は具体例をもって数学の必要性を初学者に対しても理解しやすいように説いている。高校生にとっても数学を学ぶモチベーションが高まるのではないだろうか。続編を期待する。
2007.6.01 死して朽ちず
現在の高校生の数学授業ガイダンス(コンピュータと合わせて)で使用していただきたい本である。
自然現象・社会現象を解く重要な手段である数学は、理系離れに歯止めを掛ける核となる学問である。
現場の数学の教師には、次世代を育てる信念を持って、生徒に興味を持たせ、理解の足らない生徒を出すことは、自らの教え方に問題があると認識して対応していただきたい。
数学で落ちこぼれを体験した著者達が執筆しているのは、単偏興味深い。又、これらの著者が、その後優れた教育者に邂逅し、数学の有用性を現実として認識し、第一線で活躍する研究者となっている事が、この本の存在意義だと思う。
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