友だち地獄 ─「空気を読む」世代のサバイバル

土井 隆義

浮いたらオシマイ!?

周囲から浮かないよう気を遣い、その場の空気を読もうとするケータイ世代。いじめ、ひきこもり、リストカットなどから、若い人たちのキツさと希望のありかを描く。

友だち地獄 ─「空気を読む」世代のサバイバル
  • シリーズ:ちくま新書
  • 946円(税込)
  • Cコード:0236
  • 整理番号:710
  • 刊行日: 2008/03/05
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:240
  • ISBN:978-4-480-06416-5
  • JANコード:9784480064165
土井 隆義
土井 隆義

ドイ タカヨシ

1960年山口県生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程中退。現在、筑波大学大学院人文社会科学研究科教授。社会学を専攻。博士(人間科学)。著書に『<非行少年>の消滅』(信山社)、『「個性」を煽られる子どもたち』(岩波ブックレット)が、共編著に『社会構築主義のスペクトラム』(ナカニシヤ出版)がある。

この本の内容

誰からも傷つけられたくないし、傷つけたくもない。そういう繊細な「優しさ」が、いまの若い世代の生きづらさを生んでいる。周囲から浮いてしまわないよう神経を張りつめ、その場の空気を読む。誰にも振り向いてもらえないかもしれないとおびえながら、ケータイ・メールでお互いのつながりを確かめ合う。いじめやひきこもり、リストカットといった現象を取り上げ、その背景には何があるのか、気鋭の社会学者が鋭く迫る。

この本の目次

第1章 いじめを生み出す「優しい関係」(繊細な気くばりを示す若者たち
友だちとの衝突を避けるテクニック ほか)
第2章 リストカット少女の「痛み」の系譜(高野悦子と南条あやの青春日記
自分と対話する手段としての日記 ほか)
第3章 ひきこもりとケータイ小説のあいだ(「自分の地獄」という悪夢
「優しい関係」という大きな壁 ほか)
第4章 ケータイによる自己ナビゲーション(ケータイはもはや電話機ではない
「ふれあい」のためのメディア ほか)
第5章 ネット自殺のねじれたリアリティ(ネット集団自殺がみせる不可解さ
現実世界のリアリティの希薄さ ほか)

読者の感想

2009.11.29 あーちゃん

納得できる部分が多かったです。若い人にはもちろん、学校の先生などの彼らと向き合うことの多い人、親の世代の人たちにもお勧します。私も、自分の自傷行為やネットとの付き合い方を客観的に見られるようになりました。土井さんに自傷のことだけで1冊本を出してほしいなと思っています。

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