田島治
( たじま・おさむ )1950年群馬県生まれ。杏林大学医学部卒。同大学大学院修了。医学博士。現在、杏林大学保健学部教授(精神保健学)、医学部精神神経科兼担教授。不安とうつをテーマに現代社会におけるメンタルヘルスについて研究、教育、臨床を行なっている。著訳書に『こころのくすり最新事情』(星和書店)、『薬で治すそうとうつの時代』(ごま書房)、『精神医療の静かな革命』(勉誠出版)、デイヴィッド・ヒーリー『抗うつ薬の功罪』(監修、みすず書房)他。
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人間にとって不安とは身近なものである。しかし、それが度を越え、日常生活に支障をきたすまでになった場合、不安障害の可能性が出てくる。とりわけ現代においては、「社会不安障害」(SAD)と呼ばれるものが最も多く、対人恐怖がその症状の典型として現れる。本書は、具体的な症例を紹介しながら、病気としての登場の経緯、治療にあたっての留意点、薬に関する知識などを解説し、この病に悩む人々への一助を提供しようとするものだ。
第1章 社会不安障害とはどういうものか
第2章 病気としての登場の歴史
第3章 症状と診断
第4章 社会不安障害への批判
第5章 社会不安の脳と心のメカニズム
第6章 治療の実際
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