永田宏
( ながた・ひろし )1959年生まれ。長浜バイオ大学教授。85年筑波大学大学院理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所で医療情報研究に従事。鈴鹿医療大学教授を経て現職。著書に『貧乏人は医者にかかるな!』(集英社新書)、『販売員も知らない医療保険の確率』(光文社)、『名医はご近所にいる』(ぶんか社)など。医学博士(東京医科歯科大学)、理学修士(筑波大学)。
loading...
もはや日本の医療制度の命運は風前の灯である。身も蓋もない言い方をすれば維持するためのお金が足りないのだ。そうした危機への処方箋として打ち出されたのが小泉医療改革である。後期高齢者医療制度、メタボ健診、レセプト並み領収書、社会保障カード…こうした一連の施策は、じつは驚くべき狙いに貫かれたものであり、現在にも深刻な影響を及ぼしている。長生きが経済的に重すぎる負担となったいま、医療の近未来がどこへ向かうのかを、冷徹な眼でリアルに喝破した衝撃の書。
第1章 「医療の終わり」の始まり―二〇〇八年四月一日
第2章 小泉医療改革が目指したもの
第3章 医療費負担の世代間対立―後期高齢者医療制度
第4章 メタボリック狂想曲
第5章 「善意の医療」が消える!?―レセプト並み領収書がもたらすもの
第6章 健康監視社会の到来―レセプトのオンライン化の意味
第7章 保険は国や会社に頼るな!―社会保障カードと個人勘定
第8章 日本の医療に「希望」はあるのか―国民の選択
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。