「中国問題」の核心

清水 美和

建国60年
巨大国家のいまを読み解く

毒ギョーザ事件、チベット動乱、尖閣諸島、軍事大国化、米国との接近──。共産党政権の内部事情を精確に分析し、建国60周年を迎えた「巨龍」の生態を徹底分析する。

「中国問題」の核心
  • シリーズ:ちくま新書
  • 792円(税込)
  • Cコード:0231
  • 整理番号:801
  • 刊行日: 2009/09/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:224
  • ISBN:978-4-480-06506-3
  • JANコード:9784480065063
清水 美和
清水 美和

シミズ ヨシカズ

1953年名古屋市生まれ。京都大学経済学部卒業。中日新聞社(東京新聞)に入社し、北京語言学院留学、コロンビア大学東アジア研究センター客員研究員、香港特派員、北京特派員、中国総局長、編集委員を終て、現在は東京新聞論説委員。200う年、『中国農民の反乱』によりアジア太平洋貨特別員を、07年には日本記者クラブ賞を受賞する。主な著書に『「中国問題」の内幕』(ちくま新書)、『中国農民の反乱』『「人民中国」の終焉』(いずれも+α文庫、講談社)、『中国はなぜ「反日」になったか』(文春新書)などがある。

この本の内容

建国60周年をむかえた人民共和国に、搾取を否定した「赤い」理念はもはやない。「人民」不在で進められる改革・開放が、陰惨な矛盾を社会にもたらし、国家の基盤が激しく揺らいでいる。その制御をもくろむ共産党指導部は、軍備を増強してナショナリズムを強め、国家の凝集力を高めようとするが…。毒ギョーザ事件、新疆動乱、尖閣諸島、米国との接近。日本人の想像も及ばない大国で、いま、何が起きているのか。中国各地を精力的に取材しつづける実力派ジャーナリストが、共産党政権の内部事情を精確に分析し、現代史的な視点から「巨龍」の生態を描く。

この本の目次

第1章 再び高まる東シナ海のうねり
第2章 対日接近への反動
第3章 「三胡」の継承と断絶
第4章 今も続く「天安門」の問い
第5章 「和諧」路線の挫折
第6章 軍に傾斜する胡錦涛

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