次に来るメディアは何か

河内 孝

テレビ・新聞は消滅するのか?

日本語によって守られてきたビジネス・モデルにも、グーテンベルク以来の革命が押し寄せつつある。欧米諸国の事例を参照しながら、大淘汰と再編後の産業図を描く。

次に来るメディアは何か
  • シリーズ:ちくま新書
  • 814円(税込)
  • Cコード:0236
  • 整理番号:826
  • 刊行日: 2010/01/05
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:240
  • ISBN:978-4-480-06527-8
  • JANコード:9784480065278
河内 孝
河内 孝

カワチ タカシ

1944年東京生まれ。慶応大学法学部卒業。毎日新聞社・社会部、政治部。ワシントン支局、外信部長、社長室長、常務取締役(営業・総合メディア担当)を経て2006年に退任。現在は国際厚生事業団理事の傍ら、慶応大学、東京福祉大学で講師を務める。『新聞社―破綻したビジネスモデル』『血の政治』(いずれも新潮新書)、『YouTube民主主義』(マイコミ新書)などがある。

この本の内容

世界的な経済危機、さらに少子高齢化や、インターネット社会の誕生によって、国民の新聞離れ・テレビ視聴の多様化という構造変化が急速に進んだ。その結果、既存メディア業界の経営は、軒並み崖っぷちに立たされている。この状況から日本のメディア産業は、どのようなビジネスモデルを見出し、再編成されてゆくのだろうか。日本の未来予測にとって重要な指標となるアメリカの事例を参照しながら、メディア産業の未来を描く。

この本の目次

プロローグ
第1章 アメリカ新聞界のカタストロフ(「新聞死亡ウォッチ」
「新聞社に最悪のニュース」 ほか)
第2章 化石のような日本メディア界(日本新聞界のいま
なぜ売れていない新聞を引き受けるのか ほか)
第3章 メディア・コングロマリットの光と影(流れなかった緊急放送
FCC(連邦通信委員会)の歴史 ほか)
第4章 “次に来る”メディア産業図(メディア・ホールディングスの誕生
挫折した竹中改革 ほか)
エピローグ

読者の感想

2010.2.08 明石蛸三郎

昨年末まで新聞社に勤めていた身としては、非常に興味深く読めました。
河内さんの分析については、大筋で頷けます。おそらく本書に書かれているような展開になるでしょう。

新聞関係者も、大概目覚めないと…。

2010.1.24 KI

今年に入り、「日本的なM&A」による(言い換えれば)リストラが急速に進められるのでしょう。昨年訪問したチューリッヒの新聞社(Tamedia社)は、この時期に収益を拡大していましたが、「15年前に(紙の)新聞が儲かっている頃から新たなビジネスモデルにその収益を使っていた。新ビジネスは9年は赤字だった。」と言っていたのが印象的でした。
日本の新聞社がこの(終焉の)時期に新ビジネスモデルを考えるのは遅すぎると思います。

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