葬儀と日本人 ─位牌の比較宗教史
霊魂はどこへ
行くのか?
葬儀の原型は古代中国でつくられた。以来二千数百年、儒教・道教・仏教が混淆し、「先祖を祀る」という感情に収斂していく。位牌と葬儀の歴史を辿り、死生観を考える。
- シリーズ:ちくま新書
- 836円(税込)
- Cコード:0239
- 整理番号:916
- 刊行日:
2011/08/08
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:新書判
- ページ数:240
- ISBN:978-4-480-06617-6
- JANコード:9784480066176
- 在庫 ×
無宗教といわれることの多い日本人。だが、葬儀を行ない、時をさだめて墓参し、礼をつくして先祖を祀るのは、私たちの多くが霊魂の存在を漠然とでも感じているからだろう。葬儀のかたちは古代中国の先祖祭祀に由来する。紀元前二世紀、葬式の原型が儒教によってつくられた。以来二千数百年、儒教・道教・仏教が複雑に絡まりあい、各宗教が「先祖を祀る」という感情に回収されていく。本書では、葬儀と位牌の歴史をたどることによって、民族の死生観を考えてゆく。
第1章 忘却のかなたへ―位牌の起源を求めて
第2章 儒教の葬儀から―位牌の先がけか
第3章 道教の葬儀から―位牌をささえる心情
第4章 仏教の葬儀から―位牌の成立まで
第5章 近世日本の葬儀へ―位牌の伝来と普及
第6章 魂のやすらぐところ―位牌という装置
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いずこの土地の土と終わらん[全文を読む]