昭和戦前期の政党政治 ─二大政党制はなぜ挫折したのか
二大政党制、劇場型政治
――この国の失敗はなぜ繰り返されるのか
政友会・民政党の二大政党制はなぜ自壊したのか。軍部台頭の真の原因を探りつつ、大衆政治・劇場型政治が誕生した戦前期に、現代二大政党制の混迷の原型を探る。

- シリーズ:ちくま新書
- 990円(税込)
- Cコード:0231
- 整理番号:983
- 刊行日:
2012/10/09
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:新書判
- ページ数:304
- ISBN:978-4-480-06687-9
- JANコード:9784480066879
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男子普通選挙とともに訪れた本格的政党政治の時代は、わずか8年で終焉を迎えた。待望久しかった政党政治が瞬く間に信頼を失い、逆にそれほど信望の厚くなかった軍部が急に支持されるようになったのはなぜか。宮中やメディアといった議会外の存在、大衆社会下におけるシンボルとしての天皇、二大政党による行き過ぎた地方支配など、従来の政治史研究では見過ごされてきた歴史社会学的要因を追究する。現代日本の劇場型政治と二大政党制混迷の原型を、昭和戦前期に探る試み。
第1章 護憲三派と政党政治の新生―政友会の分裂から第二次加藤高明内閣まで
第2章 「劇場型政治」の開始―第一次若槻礼次郎内閣
第3章 天皇・非政党勢力・メディア―田中義一内閣
第4章 ロンドン軍縮会議という岐路―浜口雄幸内閣
第5章 満州事変と政党政治の危機―第二次若槻内閣
第6章 政党政治の終焉―犬養毅内閣
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