慰安婦問題

熊谷奈緒子

冷静な議論のために
いま何が必要か?

従軍慰安婦は、なぜいま問題なのか。背景にある戦後補償問題、アジア女性基金などの経緯を解説。特定の立場によらない、バランスのとれた多面的理解を試みる。

慰安婦問題
  • シリーズ:ちくま新書
  • 858円(税込)
  • Cコード:0231
  • 整理番号:1075
  • 刊行日: 2014/06/04
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:240
  • ISBN:978-4-480-06782-1
  • JANコード:9784480067821
熊谷奈緒子
熊谷奈緒子

クマガイ ナオコ

1971年生まれ。国際関係論。国際大学大学院国際関係学研究科専任講師。国際基督教大学大学院修士課程修了。ニューヨーク市立大学大学院で政治学博士号を取得。論文に"The challenge of improvised explosive devices to International Humanitarian Law" など。

この本の内容

従軍慰安婦は、なぜいま大きな問題となってしまったのか。韓国は誠意ある謝罪を求め続け、日本は法的に補償は終わったと主張し続ける。果たして和解はありうるのか。問題が複雑化してしまった経緯をたどり、その背景にある戦後補償問題、そして失敗に終わったアジア女性基金問題、女性の人権問題に対する国際的関心の高まりについて解説。さらに民族主義、ポストコロニアリズム、フェミニズムの三つを重ね合わせる多面的な理解の必要性を訴え、冷静な議論のための視点を提供する。

この本の目次

序章 いまなぜ慰安婦問題なのか
第1章 慰安婦問題の争点
第2章 慰安婦問題の特殊性と「普遍性」
第3章 戦争責任・戦後補償における慰安婦問題
第4章 アジア女性基金は道義的責任を全うしたか
第5章 性暴力問題のパラダイム転換―道義とフェミニズムによる挑戦
終章 真の和解に向けて

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