若者はなぜ「決めつける」のか ─壊れゆく社会を生き抜く思考
「どうせ何も変わらない」「やって後悔するほうがマシ」「自分たちの世代は損をしている」
すぐに決断し、行動することが求められる現在。まともな仕事がなく、「自己責任」と追い詰められ、若者が「決めつけ」に走る理不尽な時代の背景を探る。
- シリーズ:ちくま新書
- 880円(税込)
- Cコード:0295
- 整理番号:1110
- 刊行日:
2015/02/04
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:新書判
- ページ数:240
- ISBN:978-4-480-06819-4
- JANコード:9784480068194
- 在庫 ×
近年、個人から政府まで、物事をすぐに判断し、とりあえず「決めつけ」て行動することがトレンドになっている。特に若者は、世間から決めつけられ、バッシングされ、「どうせ何も変わらない」と自分でも決めつけてしまう。若者がまともな仕事に就けず、選択肢もないのに、すべてを「自己責任」とされる、この理不尽な時代の背景にあるのはいったい何なのか。そして、生き抜くためには何をするべきなのか。本書は、生きることが困難な現代において、あきらめず、決めつけず、考えつつ歩んでいくためのガイドブックである。
第1章 若者の夢と現実―就活・労働の多様な困難(学生、企業は就活で何を考えているか
「ふつうの就職」も夢の時代)
第2章 漂泊する若者たち―九〇年代のフリーター、ゼロ年代のニート(フリーターの登場とハケンの急増
ニートは「甘え」なのか)
第3章 若者を追い詰める決断主義と自己責任(グローバリゼーションのなかで
小泉政治と決断主義
ゼロ年代、ネット空間)
第4章 断片化するセカイ、多元化する「私」(タテ社会からヨコ社会へ
弱者、ゆとり教育、キャラ)
第5章 手に入らなくなった「ふつう」―かぐや姫コンプレックス、草食化、無縁化(就職できない高学歴者
「モノを持たない」から「家族を持たない」へ
若年無業者をどう導くか
脱管理労働、脱管理消費へ)
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