モテる構造 ─男と女の社会学

山田 昌弘

女は女らしく、男は男らしく。こんな価値観が生き残っているのはなぜか。3つの「性別規範」が、深く感情に根ざし、男女非対称に機能している社会構造を暴く。

モテる構造 ─男と女の社会学
  • シリーズ:ちくま新書
  • 836円(税込)
  • Cコード:0236
  • 整理番号:1216
  • 刊行日: 2016/11/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:208
  • ISBN:978-4-480-06923-8
  • JANコード:9784480069238
山田 昌弘
山田 昌弘

ヤマダ マサヒロ

1957年東京都生まれ。1986年、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、東京学芸大学教育学部教授。専門は家族社会学・感情社会学。内閣府国民生活審議会委員、東京都児童福祉審議会委員などを歴任 。著書に『近代家族のゆくえ』『結婚の社会学』『家族のリストラクチュアリング』 『パラサイト・シングルの時代』『家族というリスク』『パラサイト社会のゆくえ』『希望格差社会』などがある。

この本の内容

女は女らしく、男は男らしく―。旧態依然とした価値観だが、どっこい今も生き残っている。どうしてなのだろうか?性別の「らしさ規範」(女らしさ・男らしさ)が社会から消えないのは、どういう相手を性愛の対象として好きになるかという、人間の「感情」に固く結びつけられているからだ。しかも面倒なことに、性別規範は男女非対称にできている。だから「できる女はモテる」ということにはならない。本書では、社会的な性別機能の身も蓋もない現実を、透徹した視線で分析。男女それぞれの生き難さのカラクリを解剖し、社会構造変化の中でそれがどう変わりうるのかを俯瞰する。

この本の目次

第1章 男と女の関係学
第2章 男らしさ・女らしさとは何か?
第3章 性別規範の機能―社会にどのように利用されているか
第4章 性差別の背景―できる女はモテないか?
第5章 近代社会の構造転換―男女の生き難さの変貌
第6章 ジェンダーの発達理論
第7章 ケアは女の役割か―男が触ると「いやらしい」?

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