科学報道の真相 ─ジャーナリズムとマスメディア共同体

瀬川 至朗

なぜ科学ジャーナリズムで失敗が起こるのか? 原発事故・STAP細胞・地球温暖化など、歴史的事例から問題発生の構造を徹底検証。

科学報道の真相 ─ジャーナリズムとマスメディア共同体
  • シリーズ:ちくま新書
  • 968円(税込)
  • Cコード:0295
  • 整理番号:1231
  • 刊行日: 2017/01/05
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:288
  • ISBN:978-4-480-06927-6
  • JANコード:9784480069276

この本の内容

なぜ新聞・テレビの報道で失敗がおこるのか。そして市民の不信感を起きおこすのか?長年科学報道の第一線に身をおいていた著者が、福島第一原発事故・STAP細胞事件・地球温暖化など、著名な事例を検証。さらに、研究機関や政府側からの発表攻勢、報道機関の自主規制、科学的不確実性の伝え方、社内組織のパワーバランスなど、科学報道がかかえる問題を分析。科学事件の構造、マスメディア自体が直面する課題を、生々しい現場から浮き彫りにする。

この本の目次

序章 科学報道はなぜうまくいかないのか
第1章 メディアはなぜ見抜けなかったのか―STAP細胞問題
第2章 なぜ大本営発表報道といえるのか―福島第一原発事故
第3章 懐疑論をどう「公平・中立」に報道するのか―地球温暖化問題
第4章 マスメディア共同体の構造
第5章 「客観報道」と「公平・中立報道」の問題点を考える
終章 科学ジャーナリストは科学者とどう向きあうべきか

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