僕らの社会主義
いま再びグランド・セオリーが必要とされているのではないか? マルクス主義とは別の「あったかもしれない社会主義」の可能性について気鋭の論客が語り尽くす。
社会が危機に瀕した時代にはいつも、大きな原則「グランド・セオリー」が必要とされてきた。ならば今こそ、それが語られるべきなのではないか?二一世紀現代にも似た一九世紀イギリスでは、数々の社会改革運動が起こった。当時の社会運動家たちが思い描いたのは、有産階級以外の人々も美的に豊かな生活を送れる社会だ。そこにあったのはマルクス主義一辺倒になる前の「あったかもしれない社会主義」だ。「豊かな生活」とは何を意味していたのか。自らがアクティヴィストでもある気鋭の若手論客二人が語り合い、今の自分たちが描くことのできるグランド・デザインを提言する。
はじめに ポストモダンの素敵な社会主義
第1部 いまこそ大きなスケールで―政治哲学編
第2部 あったかもしれない社会主義―故郷イギリス編
第3部 ディーセンシーとフェアネス―理念提言編
第4部 行政×地域×住民参加―民主主義・意思決定編
おわりに 社会主義をつまみ食いしませんか
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