佐藤優
( さとう・まさる )1960年生まれ。作家・元外務省主任分析官。同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。現在は、作家活動に取り組む。著書に『国家の罠』『自壊する帝国』『いま生きる「資本論」』(新潮文庫)、『勉強法』(角川新書)、『資本主義の極意』(NHK出版新書)などがある。
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「一億総中流」の夢から醒めた日本。ちょっとした不運で、誰もが転がるように零落する。ひとたび貧困へと転落すれば、ふたたび這いあがるのは容易ではない。波瀾万丈な人生経験をもつ佐藤優さんと、貧困のリアリズムに心理的なまなざしを向ける臨床心理士の池上和子さんが、格差社会の実相を知るための30冊を紹介しながら現代の貧困を徹底的に議論する。貧困と虐待はなぜ連鎖するのか、貧困に陥らないためにはどんな教育が必要なのか、来るべき社会はどうあるべきなのか―。格差社会を生き抜くための針路をくっきりと描く。
第1章 不平等は何をもたらしたか(現代によみがえる『貧乏物語』
河上肇がみた階級社会 ほか)
第2章 教育格差を読む(人生の出発点での不平等を断ち切るために
非認知的スキルの重要性 ほか)
第3章 子どもの貧困(社会的養育ビジョンの衝撃
可視化されない理由は「数が少なすぎるから」 ほか)
第4章 来たるべき社会保障(福祉と税負担の関係
福祉レジームの3類型 ほか)
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