東京格差 ─浮かぶ街・沈む街
「閑静な住宅街」「職住分離」「住みよい街」という発想はもう時代遅れ。二極化する東京で、まちのこれからを再生させる条件を探る。
「どこに住んでいるか」によって感じられる住所格差。その前提にある「街選び」の条件―自治体の貧富・利便性・地盤等―は、単純に信じられてきた割に、街の未来を何も保証はしない。たとえば庶民の憧れであった「閑静な住宅街」は、住民が高齢化すれば、やがて消滅するだけだ。「住みやすい街」も税収が減る中、おんぶにだっこの住民ばかりではサービスの質を落とさざるを得なくなり、住む満足度は落ちていく。そうした中で、沈むことなく活性化していく街はどこか。住民自身がエリア・マネジメントに携わり、街の価値を創生する、新しい事例を多数紹介する。
第1部 過去:まちの単機能化が進んだ二〇〇〇年以前(江戸の住民は超過密な低湿地に居住
大地主と貧民―土地所有が偏在した明治期
田園都市が作った「住宅街観」 ほか)
第2部 現在:まち選びの「発見」(地価下落で住みたいまちを選べるように
自治体のサービス格差への意識
「土地そのもの」への意識 ほか)
第3部 未来:再生と消滅の時代(「閑静な住宅街」という時代遅れ
「職住分離」という無駄
「住みやすいまち」という勘違い ほか)
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