官僚制と公文書 ─改竄、捏造、忖度の背景

新藤 宗幸

眼を覆いたくなるほど凄まじい官僚の劣化。組織構造、意思決定、情報公開法や公文書管理法など、官僚統制のシステムを問いなおし、“政権主導”の暴走をえぐる。

官僚制と公文書 ─改竄、捏造、忖度の背景
  • シリーズ:ちくま新書
  • 902円(税込)
  • Cコード:0231
  • 整理番号:1407
  • 刊行日: 2019/05/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:256
  • ISBN:978-4-480-07223-8
  • JANコード:9784480072238
新藤 宗幸
新藤 宗幸

シンドウ ムネユキ

1946年神奈川県生まれ。中央大学大学院法学研究科修士課程修了後、東京市政調査会研究員、専修大学法学部助教授、立教大学法学部教授、千葉大学法経学部教授を経て、現在は東京市政調査会研究担当常務理事。専攻は行政学。著書に『司法官僚』『技術官僚』『行政指導』(以上、岩波新書)、『新版 行政ってなんだろう』(岩波ジュニア新書)、『政治とは、なんだろうか』(岩波書店)、『財政投融資』(東京大学出版会)、共編著に『雑誌『都市問題』にみる都市問題1925−1945』(岩波書店)など多数。(写真撮影:タカオカ邦彦)

この本の内容

官僚や官僚機構の劣化は、眼を覆いたくなるほど凄まじい。歴史への責任をともなう公文書の改竄、数々の立法および行政上のエビデンス(根拠)の捏造。エリート官僚たちによって勤勉に偽装作業が繰り返されていた事実が、次々と発覚している。いつから日本の官僚機構は、これほどまでに壊れてしまったのか。人事をふくめた組織構造、意思決定、情報公開法や公文書管理法など、官僚統制のシステムを問いなおし、「官邸主導」の暴走をえぐる。

この本の目次

序章 官僚制を揺るがす公文書管理(官僚機構の「危機感」
前代未聞の決裁文書の改竄 ほか)
第1章 官僚制の組織構造と行動(戦後民主改革と調和しているのか
官僚制組織に内在する非民主的構造 ほか)
第2章 官僚制の意思決定と情報公開法・公文書管理法(情報公開法の制定と論点
遅れてきた公文書管理法の制定 ほか)
第3章 政権主導の意思決定システムと官僚制(安倍政権の「官から政」とは
政権主導の装置としての内閣官房強化と有識者会議 ほか)
終章 壊れる官僚制をどうするか(「政権主導」の功罪
「政治主導」の意義を取り戻す ほか)

この本への感想投稿

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。

(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)







 歳

 公開可   公開不可