痴漢外来 ─性犯罪と闘う科学

原田 隆之

痴漢は犯罪だが、同時にその一部は「性的依存症」という病でもある。痴漢治療の専門家が臨床経験をもとに語る、「処罰だけでなく治療を」というパラダイム転換。

痴漢外来 ─性犯罪と闘う科学
  • シリーズ:ちくま新書
  • 968円(税込)
  • Cコード:0247
  • 整理番号:1439
  • 刊行日: 2019/10/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:288
  • ISBN:978-4-480-07256-6
  • JANコード:9784480072566
原田 隆之
原田 隆之

ハラダ タカユキ

1964年生まれ。一橋大学大学院博士後期課程中退、カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校大学院修士課程修了。法務省法務専門官、国連Associate Expert等を歴任。現在、筑波大学教授。保健学博士(東京大学)。東京大学大学院医学系研究科客員研究員。主たる研究領域は、犯罪心理学、認知行動療法とエビデンスに基づいた心理臨床である。テーマとしては、犯罪・非行、依存症、性犯罪等に対する実証的研究を行っている。著書に『入門 犯罪心理学』(ちくま新書)、『認知行動療法・禁煙ワークブック』(金剛出版)、『薬物政策への新たなる挑戦』(共著、日本評論社)などがある。

この本の内容

痴漢は犯罪であり、同時にその一部は「性的依存症」という病気でもある。東京都心のとある精神科クリニックで開かれる、通称「痴漢外来」。ここでは性的依存症の「治療」プログラムによって、通常30%台と言われる痴漢の再犯率を3%にまで抑えている。痴漢行為を行うのは、どんな人なのか。彼らに共通する「認知のゆがみ」とはなにか。どうすれば痴漢をやめさせることができるのか。最新の研究成果に基づき、痴漢をはじめとする性犯罪・性的問題行動の実態に迫る。

この本の目次

第1章 痴漢外来の一日
第2章 「病気」としての性的問題行動
第3章 性的依存症の原因と診断
第4章 性的依存症の治療
第5章 ハイリスク性犯罪者への対処
第6章 強迫的性行動症―さまざまな性の困難を生きる人々
第7章 性犯罪の被害者

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