新作らくごの舞台裏
260を超える新作落語を作り、東京落語を上方へ輸入し、消えてしまった噺を復活させてきた著者が、自作を語りつつ落語作家という職業の秘密をあかす。
大学在学中は古典芸能研究部に所属し、能・狂言・歌舞伎・文楽・浪曲・落語に親しんだ筆者。会社勤めのかたわら落語を聞きに通ううち、ひょんなことから落語を書きはじめ、いつのまにやらプロの道へ。本書では四〇年を超えるキャリアを振り返り、落語作家という稀有な職業の秘密を語る。新作のアイディアはどこから生まれる?東京落語を上方に輸入するとき気をつけることは?演者にあててどう書き分ける?落語と漫才、落語と演劇の台本はどこが違う?落語作家ならではの密かな楽しみとは?落語ファンも落語作家志望者も必読!
幽霊の辻―まくら
第1章 二足の草鞋時代(雨乞い源兵衛
貧乏神
茶漬えんま
狐芝居
帰り俥 ほか)
第2章 専業作家時代(雨月荘の惨劇
わいの悲劇
磐若寺の陰謀
幸せな不幸者
哀愁列車 ほか)
落語作家根問―あとがき
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