貿易の世界史 ─大航海時代から「一帯一路」まで

福田 邦夫

世界秩序は貿易が作り上げてきた。国際貿易の始まった大航海時代にまでさかのぼり、「一帯一路」に至る覇権争いの歴史をひもとく。

貿易の世界史 ─大航海時代から「一帯一路」まで
  • シリーズ:ちくま新書
  • 1,100円(税込)
  • Cコード:0220
  • 整理番号:1538
  • 刊行日: 2020/12/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:352
  • ISBN:978-4-480-07356-3
  • JANコード:9784480073563
福田 邦夫
福田 邦夫

フクダ クニオ

明治大学商学部教授。専門は国際貿易論。訳書にJ・C・ムーシュル、シュレ・カナール『現代の飢餓』(アジア・アフリカ研究所)、著書に『独立後第三世界の政治・経済過程の変容』(西田書店)、『グローバリゼーションと国際貿易』(共著、大月書店)などがある。

この本の内容

貿易は互いに利益をもたらすものと思われているが、その本質は奪い合いであり、近代以前の貿易は戦争そのものだった。現代でもTPPや米中摩擦に見られるように、貿易は各国の利害が対立する“戦場”となっている。加えて今日のグローバル経済下では、国家と多国籍企業が争う場ともなった。本書では国際貿易の始まった大航海時代までさかのぼり、貿易が資本主義経済を成り立たせ、覇権を握る手段として利用されてきた歴史を描いた。貿易は単なるビジネスなどではないのだ。

この本の目次

第1章 近代世界と貿易(大航海時代の幕開けとポルトガル
スペインと新大陸
商人の国オランダの勃興)
第2章 植民地の拡大と移民の大移動(奴隷貿易と植民地の拡大
非ヨーロッパ世界の構造変容
移民による国家の建設)
第3章 アメリカのヘゲモニー(奴隷国家からの出発
領土拡大と植民地
第一次世界大戦とアメリカ合衆国
大恐慌とニューディール)
第4章 世界経済構造の変質(世界恐慌と第二次世界大戦
アメリカの世紀とグローバル資本主義
国家の衰退とグローバリゼーション)

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