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ちくま新書

駒形丸事件

——インド太平洋世界とイギリス帝国

定価

946

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07359-4

Cコード

0220

整理番号

1543

2021/01/06

判型

新書判

ページ数

400

解説

内容紹介

1914年にカナダ・バンクーバーで起きた「駒形丸事件」(インド人移民の上陸が拒否された事件)を題材にして当時のカナダでのインド人移民(さらにはアジア人移民)排斥の実態を描くとともに、同事件を、ローカル〈地方〉・ナショナル〈国家〉・リージョナル〈広域の地域〉・グローバル〈地球世界〉の4層での相互連関を重視するグローバルヒストリーの観点から捉える。それによって、「駒形丸事件」が、インド人移民ディアスポラでのナショナリズムの勃興だけでなく、日本を含めたアジア太平洋世界の台頭を促す一つの契機ともなったことを示す。
 わが国ではほとんど知られていない「駒形丸事件」を紹介するだけでなく、それを素材としてローカルな歴史をリージョナルやグローバルな歴史に接合するとともに、移民史・政治史・経済史を融合させることで、アジア太平洋からの新しい世界史像を提示。2022年度から施行予定の高校授業の新科目「歴史総合」を意識した内容とする。

目次

第1章 一九‐二〇世紀転換期の世界とイギリス帝国の連鎖(イギリス帝国の構造
「アジア間貿易」の形成と移民
日英同盟とインド太平洋世界
「帝国臣民」としてのインド人移民―南アフリカにおけるガンディー)
第2章 インド・中国・日本―駒形丸の登場(中国人・日本人移民の排斥
インド人移民排斥―「連続航路規定」
グルディット・シンの事業計画と日本帝国)
第3章 バンクーバーでの屈辱―駒形丸事件(上陸拒否
裁判
強圧と抵抗
退去
駒形丸退去後のカナダ)
第4章 駒形丸事件の波紋(寄港地日本での駒形丸―横浜から神戸へ
「コルカタの悲劇」―バッジ・バッジ騒乱
「駒形丸事件」からアムリトサルの虐殺へ)
終章 インド太平洋世界の形成と移民(港湾都市のネットワークとトランス・ナショナリズム
「帝国臣民」の論理・再考)

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