ちくま新書
現代語訳 論語と算盤
渋沢栄一
著
守屋淳
訳
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コロンブスの米大陸到達からちょうど五〇〇年後に成立した「生物多様性条約」(一九九二年)により世界的に広まった「生物多様性」というキーワード。本書は、大航海時代以降の植民地・帝国主義時代から多国籍企業などによる現代のバイオテクノロジーの時代までの生物資源をめぐる先進国・途上国という構図や、貴重な自然を保護するための国立公園で生じる軋轢や地域社会との関係を読み解き、資源でもあり私たちと同じ生命体でもある生きものや自然との関係を問いなおす。近年世界的な標語となったSDGsと、将来世代を見据えた「三つの共生」を提示する一書である。
第1章 現代に連なる略奪・独占と抵抗(植民地と生物資源
熱帯林を蝕む現代生活
先進国・グローバル企業と途上国の対立)
第2章 地域社会における軋轢と協調(先住民の追放と復権
地域社会と観光
植民地の残影から脱却するために)
第3章 便益と倫理を問いなおす(生きものとの生活と信仰
生物絶滅と人間)
第4章 未来との共生は可能か(過去から次世代への継承
持続可能な開発援助とSDGs)
終章 ボーダーを超えた三つの共生
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