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ちくま新書

手話の学校と難聴のディレクター

——ETV特集「静かで、にぎやかな世界」制作日誌

定価

858

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07366-2

Cコード

0237

整理番号

1541

2021/01/06

判型

新書判

ページ数

208

解説

内容紹介

2018年5月に放送されたETV特集「静かで、にぎやかな世界~手話で生きる子どもたち~」の書籍化。この番組は同年度の国内のテレビ賞を総なめにしたのはもちろん、世界でもっとも権威あるドキュメンタリーの賞「イタリア賞」を日本の番組として10年ぶりに受賞しており、まさに10年に1本のドキュメンタリーとして高く評価された。
日本で唯一、完全手話教育を行っているろう学校である明晴学園の1年間を追った本作だが、実は本作のディレクターである著者も難聴者であり、NHKで通訳をつけて仕事をしている。難聴が悪化しディレクターの仕事を外された時には「共生なんてきれいごと」だとふてくされていた彼女は、どんな思いでこの番組を作ったのだろうか。
子どもたちが手話という「母語」で生きることでどんなに生き生きと成長していけるのか、一方で社会に出ると日本語が不自由な”障害者”としてどんな困難に突き当たるのかを描くという番組の内容に加えて制作の過程や自身の人生も振り返り、難聴者と健聴者がチームで働くことの困難と意義はどこにあるのか、ともに生きるとは何か、読者の心に響く言葉で綴っていく。

目次

序章 静かで、にぎやかな新学期
第1章 難聴のTVディレクター
第2章 手話が飛び交う「明晴学園」
第3章 手話を大切にする学校が生まれた背景
第4章 明晴学園の特色ある教育
第5章 ろうであることを誇りに思う子どもたちと、社会
第6章 悩みながら取材をした卒業生
第7章 手話の子どもたちが描く未来

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