ひとはなぜ「認められたい」のか ─承認不安を生きる知恵
ひとはなぜ「認められないかもしれない」と不安に思うのか。承認欲求を認め、そこから自由に生きる心と、相互ケアの可能性を考える。
自由に生きられるはずなのに、かえって自由に行動できない現代社会。そこには「自由に行動すれば認められない」という承認の不安がある。誰もが自分を押し殺し、周囲に同調し続けているのはなぜなのか。どうすれば本当の自由が得られるのだろうか。承認不安の意味を哲学的に考察し、この不安を解消するための心のケアの原理を提示。さらにこの原理を、子育て、保育、教育、看護、介護などの多様な局面にまで広げ、自由と承認を得られる相互ケアによる共生社会を考える。
1 「認められたい」欲望の正体(なぜ「認められたい」のか?―承認欲望の現象学
「認められたい」欲望の形成―幼児から高齢者まで)
2 自由な心を蝕む「認められたい」不安(承認不安が生む心の病
承認不安を緩和し、心の病を癒す方法)
3 「認められたい」を認め合う社会(「認められたい」社会
自由に生きるための条件とケアの原理)
相互ケア社会の未来
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