日本の教育はダメじゃない ─国際比較データで問いなおす
「ゆとり教育の失敗」「いじめや不登校」……日本の教育への数々の批判は本当なのか? 気鋭の二人が国際比較データを駆使して教育問題に新たな視点を提供する。
昨今、メディアや識者からは、日本の教育に否定的な意見ばかりが目立つ。その結果として、教育現場の実態とはかけ離れた教育政策にすがりついてしまう。しかし巷間言われるように、日本の教育は本当にダメなのだろうか?国際比較データを駆使して新しい姿を描き出す。思い込みを解きほぐし、不安や疑問に答え、未来に向けて提言をする。専門分野も国籍も異なる気鋭の研究者二名が、教育をめぐる議論に新しい視点を提供する。
1 日本教育の通説を疑う(学力は本当に低いのか?(知識がない
創造力がない ほか)
教育の代償は大きいのか?(勉強のしすぎ
高い学力は塾通いのおかげ ほか))
2 日本教育を壊さないために(もうそういうの、やめませんか?(現実を見ない教育政策をやめよう
「安定した不安」を持ち続けよう―保護者へ ほか))
2021.2.12 Yatiu
教育改革にまつわる検証不十分な風説を喝破する,たいへん明解な内容でした。日本の教育について長所短所を国際調査の結果からデータに基づいて分析,説得力に満ちた筆致になるほどと膝を打ちました。
一部の教育研究会では知られていた内容もありましたが、このような形で広く世に問われることに大きな意義があると感じています。
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