田中克彦
( たなか・かつひこ )1934年兵庫県生まれ。東京外国語大学モンゴル語科、一橋大学大学院社会学研究科、ボン大学哲学部にて、モンゴル語、言語学、民族学、文献学を学ぶ。現在、一橋大学名誉教授。主な著書に『ことばと国家』『言語学とは何か』『ノモンハン戦争』(岩波書店)、『漢字が日本語をほろぼす』(角川SSC新書)、『ことばとは何か』(講談社学術文庫)などがある。 写真:納村公子
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世界には英語やフランス語のように、日本語と語順が異なる言語だけでなく、単語を置き換えさえすれば、同じ意味の文章が作れる言語がいっぱいある。日本の言語学会で主流となっている音韻論ではなく、類型論に着目すれば、日本語と同じ仲間が世界各地に広まっていることを確認できるのだ。その同じ仲間同士の言語ならば、モンゴル人力士が流ちょうに日本語を話すように、言語の壁をたやすく超えることができる! 日本人の言語観とアイデンティティを変える一冊。
第一章 ウラル・アルタイ説の出現とその道のり
第二章 言語の同系性を明らかにする方法
第三章 言語類計論
第四章 日本におけるアルタイ語類計論の需要の歴史
第五章 ツラン主義の誕生
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