長谷川公一
( はせがわ・こういち )1954年、山形県生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。社会学博士。東北大学大学院文学研究科教授などを経て、現在は尚絅学院大学大学院特任教授、東北大学名誉教授。専門は環境社会学、社会運動論、社会変動論。おもな著書に、『脱原子力社会の選択』(新曜社、1996年、増補版2011年)、『脱原子力社会へ』(岩波新書、2011年)、『新版 社会学』(共著、有斐閣、2019年)『社会運動の現在』(編著、有斐閣、2020年)などがある。
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環境社会学とはいったいどのような学問なのか。近年、「持続可能な未来」が国際社会の最大の課題となるなかで、この学問はいったいどのような道筋を私たちに示してくれるのか。本書は、日本における環境社会学の立ち上げに大きく寄与し、長年その研究を牽引してきた第一人者が、みずからの研究史を振り返りながら、その核心を明らかにしていく。新幹線公害問題、六ヶ所村の核燃料サイクル施設問題、ランチョ・セコ原発閉鎖をめぐる運動……。著者がこれまで考察してきたさまざまな社会運動をたどるなかで、環境社会学という学問の魅力とその可能性が浮き彫りとなる。環境問題に関心をもつすべての人のための導きの書。
第1章 社会学との出会い
第2章 新幹線公害問題の衝撃
第3章 社会運動をどう説明するのか
第4章 原発閉鎖とアメリカ市民社会
第5章 コンセントの向こう側―青森県六ヶ所村
第6章 環境社会学者の自覚
第7章 持続可能な未来をつくる
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