「ひきこもり」から考える ─〈聴く〉から始める支援論
葛藤を言葉にできない「語れなさ」を抱えて立ちすくむ「ひきこもり」。その支援の本質は〈聴く〉ことにあるのです! 読むとなぜかホッとする支援論。
「ひきこもり」支援とは“生”を支えることです。その根本には“聴く”ことが深く結びついています。“聴く”こと、それ自体がその人の存在を肯定し、意味づけるからです。一方の“生”が他方のそれを圧倒することなく、できるだけ対等につきあっていくには、どうすればよいのでしょうか。自分とは異なる人生を歩み、異なる価値観を培ってきた相手と、どのように向き合っていけばよいのでしょうか。本書では、「ひきこもり」を通して“聴く”ことを考えていきます。
第1章 「ひきこもり」支援の現在
第2章 調査者としての経験から得たこと
第3章 “聴くこと”から支援を掘り下げるための五つの論点
第4章 “語れなさ”と向き合う1
第5章 “語れなさ”と向き合う2
第6章 支援論―フラットな関係を目指して
第7章 居場所論―フラットなお付き合いのための一提案
補論 コロナ禍のもとの「巣ごもり生活」と「ひきこもり」は同じか?
2021.12.08 ワース
人はなぜ「ひきこもる」のだろうか? 「ひきこもり」の本質とは何か?
を考えさせる幾つかの文脈に出会い、ハットする。
「ひきこもり」の経験の無い物が、当事者と同質の「気持ち」に本当になれるのか? 共感を得るのは無理。しかし、「気付く」ことへのアプローチの大切さは極めて重要だと感じる。本書を通じてあらためて、自分自身の日々の就労支援の在り方を問い直してみた。
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