日本美術の核心 ─周辺文化が生んだオリジナリティ

矢島 新

遊び心、わび、デザイン性、文字との融合、多様性の競演……世界の周辺文化のトップランナーである日本美術の唯一無二性を、豊富な図版とともに解析する一冊。

日本美術の核心 ─周辺文化が生んだオリジナリティ
  • シリーズ:ちくま新書
  • 1,067円(税込)
  • Cコード:0270
  • 整理番号:1633
  • 刊行日: 2022/02/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:296
  • ISBN:978-4-480-07460-7
  • JANコード:9784480074607
矢島 新
矢島 新

ヤジマ アラタ

1960年、長野県生まれ。跡見学園女子大学教授。専攻は日本美術史。東京大学大学院博士課程中途退学(辻惟雄氏に師事)。渋谷区立松濤美術館学芸員を経て現職。近世の宗教美術という、過去の美術史であまり論じられてこなかった領域を早くから開拓してきた。著書に『かわいい禅画』(東京美術)、『日本の素朴絵』(パイインターナショナル)、『近世宗教美術の世界』(国書刊行会)、『ゆるカワ日本美術史〈ヴィジュアル版〉』(祥伝社)など。

この本の内容

西欧や中国の美術はいわゆるファインアート、権力者による威圧的な造形を主流としているが、日本美術は違う。例えば鳥獣戯画や伊藤若冲の作品のように、遊び心にあふれ見る者を楽しませる造形によって鮮烈に彩られ、「真実」よりも「美しさ」を追求し発展してきた。「わび」「素朴さ」「デザイン性」「文字との融合」「多様性の競演」…世界に類のないそのオリジナリティを、本書では縦横無尽に読み解いていく。世界の周辺文化のトップランナーとしての日本美術の唯一無二性を解析する一冊。

この本の目次

第1章 入ってきたもの・出ていったもの
第2章 デザインへの傾斜
第3章 そこにあるのは「美」か、「真理」か
第4章 教養があってこそ味わえる
第5章 文字と絵の幸福なコラボレーション
第6章 素朴を愛する
第7章 わびの革命
第8章 庶民ファーストなアート
第9章 多様なスタイルの競演
第10章 周辺のオリジナリティ

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