山本栄二
( やまもと・えいじ )1957年大阪生まれ。創価大学法学部卒。外務省入省後、ハーバード大学院(修士)、延世大学、ソウル大学に留学。在韓国日本大使館二等書記官、北東アジア課首席事務官、同企画官、分析二課長、在韓国日本大使館公使、大臣官房審議官、トロント総領事、東ティモール、ブルネイ、国際テロ対策・組織犯罪対策協力担当の特命全権大使などを歴任して、2021年退官。その間、北朝鮮を6回訪問。著書『現代韓国の変化と展望』(論創社、2008年)など。
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1990年9月28日、金丸元副総理と社会党の田辺誠委員長が北朝鮮に行き、朝鮮労働党との間で日朝国交正常化に向けた政府間交渉を促す3党共同宣言に署名した。この金丸訪朝から、小泉首相による2002年と04年の2度の訪朝、拉致被害者帰国まで、日本政府による北朝鮮の外交は大きな動きを見せ、成果をあげた。この間の北朝鮮外交に従事していた外交官によるメモワール。当時の外交を振り返り、対北朝鮮政策の教訓や今後の留意点を考察する第一級の史料。
第1章 風穴を開ける
第2章 日朝国交正常化交渉始まる
第3章 第一次核危機―一触即発の事態
第4章 軽水炉の供与へ
第5章 第一次核危機後の日朝関係―九〇年代後半
第6章 第二次核危機と六者協議―核兵器開発への対応
第7章 小泉訪朝と拉致問題が支配する日朝関係
終章 過去から何を学べるか?
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