ルネサンス 情報革命の時代
新大陸やアジア諸国から流入する珍花奇葉、珍獣奇鳥、玄怪な工芸品……。発見につぐ発見、揺らぐ伝統的な知。この情報大洪水に立ち向かう挑戦が幕を開けた!
新大陸やアジア諸国から流入する大量の珍花奇葉、珍獣奇鳥、玄怪な工芸品…。西欧のルネサンスは、情報の大洪水に見舞われ、中世までの伝統的な知のフレームが大きく揺らいだ時代であった。さらに「古代」という過去の発見、新たな救済の道の発見(宗教改革)、宇宙や身体内部の発見(天文学や解剖学)…まさに発見につぐ発見の時代相だ。この未曾有の知の大爆発に、果敢に立ち向かった人々がいた。膨大な言葉と物を集め、分類を工夫し、印刷メディアと人工記憶を駆使しながら、独創的な知のソフトウェアの開発をめざす挑戦が幕を開ける!情報革命がもたらしたルネサンス文化を読み解く。
プロローグ 情報爆発の時代
第1章 ルネサンスの地図の世界
第2章 百学連環の華麗なる円舞
第3章 印刷術の発明と本の洪水
第4章 ネオラテン文化とコモンプレイス的知の編集
第5章 記憶術とイメージの力
第6章 世界の目録化―ルネサンス博物学の世界
エピローグ 「情報編集史」の視点から見えてくる新たなルネサンス像
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