だからフェイクにだまされる ─進化心理学から読み解く
人がフェイクニュースや嘘にだまされてしまう7つの心理的トリックを取り上げ、「疑う」態度を身につけることを推奨し、かつ社会的制度作りも必要なことを解く。
「フェイクニュース」が、社会に只ならぬ影響を与えるようになって久しい。コロナ禍でも、誤情報が人々を撹乱している。本書では進化心理学を基にフェイクニュース、ひいては人と情報を取り巻く遺伝的・文化的背景を解き明かす。これにより、人々が「なぜだまされてしまうのか」「なぜ広めてしまうのか」が理解できるはずだ。そのうえで個人の情報リテラシー力強化による努力だけではなく、社会的な制度や取り組みが必要とされる背景にも触れる。
第1章 見かけがつくるフェイク―演出までには至らぬ装い
第2章 共感に訴えるフェイク―人の話を信じる理由
第3章 言語が助長したフェイク―想像の果たす役割
第4章 自己欺瞞に巣くうフェイク―承認欲求の暴走
第5章 科学の信頼を利用したフェイク―未来予測の限界
第6章 誤解から生じるフェイク―行動選択の偏り
第7章 結束を高めるフェイク―部族意識の功罪
終章 フェイクとどのように対峙していくか
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