超訳 芭蕉百句

嵐山 光三郎

百の代表句を選りすぐり、著者一流の独特な視点と軽妙な文体による「超訳」で芭蕉の知られざる実像に迫り、虚実が分かちがたく絡み合う芭蕉の俳句の魅力を探る。

超訳 芭蕉百句
  • シリーズ:ちくま新書
  • 1,034円(税込)
  • Cコード:0295
  • 整理番号:1681
  • 刊行日: 2022/09/06
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:320
  • ISBN:978-4-480-07481-2
  • JANコード:9784480074812
嵐山 光三郎
嵐山 光三郎

アラシヤマ コウザブロウ

嵐山 光三郎(あらしやま・こうざぶろう):1942年、静岡県生まれ。『素人庖丁記』により講談社エッセイ賞受賞。『芭蕉の誘惑』によりJTB紀行文学大賞受賞。長年の薀蓄の末に到達した芭蕉像を描いた『悪党芭蕉』で、泉鏡花文学賞、読売文学賞をダブル受賞。他に『文人悪食』『追悼の達人』『「下り坂」繁盛記』『不良定年』『ごはん通』『「世間」心得帖』『年をとったら驚いた!』『枯れてたまるか !』『超訳 芭蕉百句』など著書多数。

この本の内容

いまや日本の誰もが知っていて、神格化すらされている俳聖松尾芭蕉。だが、その実像を我々は本当に知っているのだろうか。『悪党芭蕉』『芭蕉という修羅』などの一連の芭蕉評論で、これまでに知られてこなかった芭蕉の姿を描き出した著者が、代表句百句を選りすぐり、タブーとされてきた衆道の側面や隠密としての行動を明らかにしつつ、虚実が分かちがたく絡み合う芭蕉の俳句ならではの魅力を探る。著者一流の独特な視点と軽妙な文体による「超訳」によって松尾芭蕉の実像に迫る。

この本の目次

第1章 伊賀の少年は江戸をめざす―春やこし年や行けん小晦日(宗房)
第2章 深川へ隠棲した本当の理由―夜ル竊ニ虫は月下の栗を穿ッ(桃青)
第3章 古池とは何か―古池や蛙飛こむ水の音(芭蕉)
第4章 『笈の小文』は禁断の旅である―冬の日や馬上に氷る影法師(芭蕉)
第5章 『ほそ道』紀行を決意する―蛙のからに身を入るる声(芭蕉)
第6章 「あやめふく日」仙台に入る―あやめ草足に結ん草鞋の緒(芭蕉)
第7章 幻視する内面の宇宙―荒海や佐渡によこたふ天河(芭蕉)
第8章 こころざしは高くやさしい言葉で―初しぐれ猿も小蓑をほしげ也(芭蕉)

この本への感想投稿

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。

(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)







 歳

 公開可   公開不可