超訳 芭蕉百句
百の代表句を選りすぐり、著者一流の独特な視点と軽妙な文体による「超訳」で芭蕉の知られざる実像に迫り、虚実が分かちがたく絡み合う芭蕉の俳句の魅力を探る。
いまや日本の誰もが知っていて、神格化すらされている俳聖松尾芭蕉。だが、その実像を我々は本当に知っているのだろうか。『悪党芭蕉』『芭蕉という修羅』などの一連の芭蕉評論で、これまでに知られてこなかった芭蕉の姿を描き出した著者が、代表句百句を選りすぐり、タブーとされてきた衆道の側面や隠密としての行動を明らかにしつつ、虚実が分かちがたく絡み合う芭蕉の俳句ならではの魅力を探る。著者一流の独特な視点と軽妙な文体による「超訳」によって松尾芭蕉の実像に迫る。
第1章 伊賀の少年は江戸をめざす―春やこし年や行けん小晦日(宗房)
第2章 深川へ隠棲した本当の理由―夜ル竊ニ虫は月下の栗を穿ッ(桃青)
第3章 古池とは何か―古池や蛙飛こむ水の音(芭蕉)
第4章 『笈の小文』は禁断の旅である―冬の日や馬上に氷る影法師(芭蕉)
第5章 『ほそ道』紀行を決意する―蛙のからに身を入るる声(芭蕉)
第6章 「あやめふく日」仙台に入る―あやめ草足に結ん草鞋の緒(芭蕉)
第7章 幻視する内面の宇宙―荒海や佐渡によこたふ天河(芭蕉)
第8章 こころざしは高くやさしい言葉で―初しぐれ猿も小蓑をほしげ也(芭蕉)
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