社会主義前夜 ─サン=シモン、オーウェン、フーリエ

中嶋 洋平

格差によって分断された社会を、どのように建て直していくべきなのか。革命の焼け跡で生まれた、”空想的”でも”社会主義”でもない三者の思想と行動を描く。

社会主義前夜 ─サン=シモン、オーウェン、フーリエ
  • シリーズ:ちくま新書
  • 968円(税込)
  • Cコード:0231
  • 整理番号:1688
  • 刊行日: 2022/10/06
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:272
  • ISBN:978-4-480-07510-9
  • JANコード:9784480075109
中嶋 洋平
中嶋 洋平

ナカシマ ヨウヘイ

1980年生まれ。同志社大学グローバル地域文化学部助教。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程単位取得退学、フランス国立社会科学高等研究院政治研究系博士課程修了。政治学博士。著書に『サン=シモンとは何者か』(吉田書店)、訳書にドミニク・シュナペール『市民の共同体――国民という近代的概念について』(法政大学出版局)などがある。

この本の内容

サン=シモン、オーウェン、フーリエ。この三人の名を聞けば、多くの人が「空想的社会主義」という言葉を連想するだろう。だが、彼らの一人として社会主義を打ち立てようとした人はいないし、地に足のつかない夢想家でもない。現在から見れば、彼らは社会企業家や社会プランナーとも呼べる存在だった―。一九世紀初頭、フランス革命と産業革命という二つの革命によって荒廃し、格差で分断された社会をどのように建て直すのか。この課題に取り組んだ三者の思想と行動を描く。

この本の目次

第1章 市民革命と産業革命―社会をめぐる動揺と混乱(「社会」の出現
フランス革命
革命の焼け跡の中で)
第2章 ナポレオンのヨーロッパ―社会の安定を目指して(ヨーロッパ国際情勢の安定の中で
実践と思想の共時性
社会の理想を描く)
第3章 ウィーン体制としばしの安定―社会の理想を求めて(産業発展と自由、あるいは現実
資本主義は悪なのか
資本家と労働者の融和)
第4章 成長する資本主義の下で―出現した社会の問い直し(資本主義社会の矛盾
資本主義の否定か、資本主義の中での改革か
空想から科学へ)

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