主権者を疑う ─統治の主役は誰なのか?

駒村 圭吾

「最終的に決めるのは主権者たる国民の皆様です!」しかし主権とは何で、主権者とは誰なのか? 恐怖と期待に満ちた“取扱い注意”の概念を掘り下げる禁断の書。

主権者を疑う ─統治の主役は誰なのか?
  • シリーズ:ちくま新書
  • 1,012円(税込)
  • Cコード:0232
  • 整理番号:1720
  • 刊行日: 2023/04/05
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:304
  • ISBN:978-4-480-07546-8
  • JANコード:9784480075468
駒村 圭吾
駒村 圭吾

コマムラ ケイゴ

駒村 圭吾(こまむら・けいご):1960年東京生まれ。慶應義塾大学法学部法律学科卒業。白?大学教授、慶應義塾大学法学部・同大学院法務研究科助教授を経て、現在同大学法学部教授。法学博士。専攻は憲法学。ハーヴァード大学ライシャワー研究所・憲法改正研究プロジェクト諮問委員会委員。著書に『憲法訴訟の現代的転回』(日本評論社)、『ジャーナリズムの法理』(嵯峨野書院)、『権力分立の諸相』(南窓社)、共編著書に『立憲的改憲』(山尾志桜里編著、ちくま新書)、『「憲法改正」の比較政治学』(弘文堂)、『テクストとしての判決』(有斐閣)など。

この本の内容

近年の改憲ムーブメントで連呼された「最終的に決めるのは、主権者たる国民の皆様です!」―私たちは改めて主権者としての自覚が求められ、いよいよ最後の出番に呼び出しがかけられている。しかし、主権とは何で、主権者とは誰なのか?本書は、神の至高性に由来するこの“取り扱い注意”の概念を掘り下げ、新たなトリセツを提示する。ロゴスから意思へ、神から君主そして国民へ、魔術から計算へ、選挙からアルゴリズムへ―中世神学から現代の最新論考までを包含しためくるめく“主権者劇場”がここに開幕!

この本の目次

序章 見取り図―日本国憲法に登場する「国民」たち
第1章 主権者Part1―ロゴスと意思(「最終的に決めるのは、主権者たる国民の皆様であります」
主権についての伝統的理解 ほか)
第2章 主権者Part2―忘れられた巨人(破壊者=創造者
“破壊者=創造者”としての「憲法制定権力」 ほか)
第3章 民主主義(原風景としての「民衆支配」
“衆愚”その1―愚民とエリート ほか)
第4章 市民社会(砂川判決再訪
「主権を有する国民の政治的批判」 ほか)

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