主権者を疑う ─統治の主役は誰なのか?
「最終的に決めるのは主権者たる国民の皆様です!」しかし主権とは何で、主権者とは誰なのか? 恐怖と期待に満ちた“取扱い注意”の概念を掘り下げる禁断の書。
近年の改憲ムーブメントで連呼された「最終的に決めるのは、主権者たる国民の皆様です!」―私たちは改めて主権者としての自覚が求められ、いよいよ最後の出番に呼び出しがかけられている。しかし、主権とは何で、主権者とは誰なのか?本書は、神の至高性に由来するこの“取り扱い注意”の概念を掘り下げ、新たなトリセツを提示する。ロゴスから意思へ、神から君主そして国民へ、魔術から計算へ、選挙からアルゴリズムへ―中世神学から現代の最新論考までを包含しためくるめく“主権者劇場”がここに開幕!
序章 見取り図―日本国憲法に登場する「国民」たち
第1章 主権者Part1―ロゴスと意思(「最終的に決めるのは、主権者たる国民の皆様であります」
主権についての伝統的理解 ほか)
第2章 主権者Part2―忘れられた巨人(破壊者=創造者
“破壊者=創造者”としての「憲法制定権力」 ほか)
第3章 民主主義(原風景としての「民衆支配」
“衆愚”その1―愚民とエリート ほか)
第4章 市民社会(砂川判決再訪
「主権を有する国民の政治的批判」 ほか)
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