天武天皇
壬申の乱に勝利して皇位を奪取し、日本律令国家の基礎を築き、記紀編纂に着手した天武天皇。その生涯を解明し、皇親政治、律令制度導入の実態について考察する。
律令国家の基礎を築き、記紀の編纂に着手した天皇として広く知られる天武天皇。だが、その前半生については不明な点が多い。その生涯を明らかにしつつ、天武天皇の敷いた皇親政治(天皇と皇親“皇族”を主体とする政治体制)の実態について考察。さらに天武天皇が導入しようとした律令制度はどのようなものか、なぜ導入しようとしたのかを浄御原令をもとに検証。天武天皇が深く関わった仏教政策の意味についても検討する。天武天皇の実像と古代政治体制の実態を明からにする入門書。
序章 本書の構成と課題
1 生涯(天武天皇の前半生
天武天皇の時代)
2 皇親政治(天武朝の皇親たち
天武朝政治の担い手たち
皇親政治の本質)
3 律令制度の導入(天武朝の政治組織
天武天皇と律令国家
天武天皇と仏教政策)
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