現代フランス哲学
構造主義から政治、宗教、ジェンダー、科学技術、エコロジーまで。フーコー、ドゥルーズ、デリダに続く、変容する時代を鋭くとらえる強靭な思想の流れを一望する。
一九六八年五月にパリで起こった「革命」を起点に、若者や労働者を巻き込み、時代や経験に深く根ざす思想運動として発展した現代フランス哲学。資本主義の矛盾や構造的な抑圧がさまざまに露呈する一九八〇年代以降、それは大きな変化を遂げた。構造主義からポスト構造主義を経て、政治や宗教、労働、ジェンダー/フェミニズム、科学と技術、エコロジーをめぐる諸思想にいたるまで。フーコー、ドゥルーズ、デリダに続き、変容する社会を鋭くとらえる強靱な思想の広がりを一望する。
1 構造主義とポスト構造主義(構造主義を振り返る
ポスト構造主義)
2 転換点としての八〇年代(ポストモダン社会か新自由主義社会か
“政治的なもの”の哲学 ほか)
3 科学と技術(科学哲学
技術哲学)
4 変容する社会(ジェンダー/フェミニズム思想
エコロジー思想 ほか)
5 フランス哲学の最前線(哲学研究の継承と刷新
フランス哲学の射程)
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