日本書道史新論 ─書の多様性と深みを探る

魚住 和晃

日中の書道史の碩学が、近年の新たな研究成果に基づき、古代から近代まで、自由で伸びやかな日本独自の文字文化の歩みとしての書道史を新視点から描きなおす。

日本書道史新論 ─書の多様性と深みを探る
  • シリーズ:ちくま新書
  • 1,210円(税込)
  • Cコード:0270
  • 整理番号:1783
  • 刊行日: 2024/03/05
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:336
  • ISBN:978-4-480-07601-4
  • JANコード:9784480076014
魚住 和晃
魚住 和晃

ウオズミ カズアキ

魚住和晃(うおずみ・かずあき):1946年生まれ。神戸大学名誉教授。孫文記念館長。きび美ミュージアム副館長。日中の書道史を研究。筆跡鑑定でも知られる。東京教育大学芸術学科卒業。同大学院教育学研究科修士課程修了。文学博士。著書『「書」と漢字』(講談社学術文庫)、『現代筆跡学序論』(文春新書)、『書を楽しもう』(岩波ジュニア新書)、『書の十二則』(NHK出版・生活人新書)、『張廉卿の書法と碑学』(研文出版)、『書聖 王羲之』(岩波現代文庫)、『書道史 謎解き三十話』(岩波書店)、『マンガ書の歴史【殷〜唐】』『マンガ書の歴史【宋〜民国】』『マンガ「日本」書の歴史』(以上編著、講談社)など多数。

この本の内容

日本書史の碩学が、近年の新たな研究成果に基づき、日本の書がもつ多様性と深みを新視点から明らかにする。わが国の書の原点を稲荷山古墳鉄剣象嵌銘や聖徳太子「法華義疏」に見、近年中国で見つかった吉備真備の李訓墓誌銘などを例に挙げつつ、その発展史を辿る。さらに三筆・三跡と呼ばれる平安期の能書家、儒者、西行・寂厳から良寛に至る僧侶、頼山陽ら文人の書から、中国基軸の漢字文化史とも異なる、自由で伸びやかな日本独自の文字文化の歩みとしての書道史を描きなおす。

この本の目次

第1章 二つの古代鉄剣象嵌銘
第2章 聖徳太子『法華義疏』の書法
第3章 吉備真備の書法
第4章 仮名の創生と工夫
第5章 三筆から三跡へ
第6章 西行の仮名と西行風仮名
第7章 江戸の唐様と朝鮮書道
第8章 儒者の唐様と書僧の墨跡

この本への感想投稿

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。

(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)







 歳

 公開可   公開不可