商店街の復権 ─歩いて楽しめるコミュニティ空間
コミュニティの拠点としての商店街に新たな注目が集まっている。国際比較の視点や公共政策の観点も盛り込み、未来の商店街のありようと再生の具体策を提起する。
商店街は過去の遺物ではなく、新たな動きが見え始めている。若い世代がカフェやコワーキングスペースなどコミュニティの拠点として商店街に関心を向け、クルマで買い物に行くのが難しい高齢世代が商店街に足を向ける流れも出てきた。コミュニティ空間としての「ウォーカブル・シティ(歩いて楽しめる街)」を求める動きも各地で起こりつつある。商店街のもつ新たな意味や価値に注目し、国際比較の視点や、まちづくり・交通など公共政策の観点も盛り込み、幅広い叡智を結集。未来の商店街のありようと、再生に向けた具体策を提起する。
1 商店街の復権―コモンズとしての中心市街地再生に向けて
2 成長局面からみた商店街再生の実践ステップ
3 エリアリノベーションと商店街の可能性
4 コミュニティ的空間としての商店街
5 商店街復権への取り組み
6 中心市街地再生と交通まちづくり政策
7 シャッター通りと耕作放棄地―未利用ストックの活用と効果
8 各地の事例からの示唆と展望
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