API Error: too_many_requestsAPI Error: too_many_requests

loading...

ちくま新書

写真が語る満州国

躍進満州の野望と挫折

五族協和の王道楽土を理想に建国された満州国。満鉄、満映や日本人開拓移民の生活の現実とは。わずか13年で消えた実験国家を貴重なビジュアルでひもとく。

定価

1,320

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07633-5

Cコード

0221

整理番号

1804

2024/07/08

判型

新書判

ページ数

288

解説

内容紹介

五族協和の王道楽土を理想に建国された満州国。満鉄、満映や日本人開拓移民の生活の現実とは。わずか13年で消えた“実験国家”を貴重なビジュアルでひもとく。

躍進満州の野望と挫折

満州民族、漢民族、朝鮮民族、蒙古民族、日本民族が協力し争いのない平和な国づくりを目指した満州国。満州躍進の象徴となった特急「あじあ」号、日満親善のアイコンとなった満映の李香蘭、智謀・石原莞爾参謀が「世界最終戦争」のために引き起こした満州事変、清朝復活の執念にとらわれた皇帝溥儀、国策で満洲に渡った二七万人の満蒙開拓団……。五族協和の王道楽土を夢見た約一五五万人(軍人を除く)の在留邦人はどう暮らしたか。ソ連による満州侵攻、日本敗戦によって、彼らに何が起こったか。わずか一三年あまりで消えた実験国家の建国から崩壊まで貴重写真でひもとく。

目次

序 章 日本の新帝国主義
日露戦争勝利の対価/国策会社・満鉄の誕生/東インド会社を手本にした満州経営/夏目漱石が見た満鉄付属地/第一次世界大戦と日本の青島攻略/満州永久独占「対華二十一カ条要求」/軍閥割拠の時代/満州駐屯軍「関東軍」の登場

第一章 満州永久支配
張作霖爆殺事件(満州某重大事件)/張学良の抗日政策/事変前夜の万宝山事件と中村大尉事件/満蒙領有の謀略開始/「事件」から「事変」へ/独立国家樹立「満蒙問題解決案」/愛新覚羅溥儀の天津脱出/軍閥四巨頭による満州独立宣言/政府要識を占める日系官吏/国際連盟脱退と熱河作戦

第二章 王道楽土の理想顕現
「五族協和」と「王道楽土」のスローガン/傀儡国家の根本理念/日本人が暮らした主要都市/満映の誕生と甘粕正彦/満映の一枚看板・李香蘭/満州のユダヤ人自治区/大戦勃発で頓挫したユダヤ人定住計画/七三一部隊が繰り返した人体実験/満州国のアヘン経済

第三章 満州産業開発五カ年計画
満鉄と関東軍の相克/産業開発計画という名の戦争準備/巨大コンツェルン「満業」設立/中国人出稼ぎ労働者の存在/強制連行で補った労働力

第四章 拓け満州の大沃野
武装した開拓移民団/先住農民を追い立てた入植事業/一〇〇万戸・五〇〇万人の農業移民計画/「右手に鍬、左手に銃」満蒙開拓青少年義勇軍/一〇〇万人送出を目指した「大陸の花嫁」

第五章 日満一徳一心
日満一体、皇帝溥儀の初来日/皇弟・溥傑の政略結婚/関東軍の満蒙完全支配/太平洋戦争と関東軍/日本の兵站基地・満州国/小銃もない「根こそぎ動員兵」

終 章 満州国の滅失
ソ連軍一七五万人の満州侵攻/全滅する満州東部国境の要塞/国境戦線各地の挺身肉弾戦/満州国皇帝の退位/ソ連軍による開拓団襲撃/六〇万人のシベリア抑留者

著作者プロフィール

太平洋戦争研究会

( たいへいようせんそうけんきゅうかい )

太平洋戦争研究会(たいへいようせんそうけんきゅうかい):近現代史に関する取材・執筆・編集するグループ。同会代表は、出版やドキュメンタリー番組に写真を貸出す近現代フォトライブラリー主宰の戦史研究家、平塚柾緒。著書・編著には、ちくま新書『写真が語る銃後の暮らし』のほか、ふくろうの本図説シリーズ『図説 山本五十六』『図説 太平洋戦争』『図説 東京裁判』(河出書房新社)や『日本海軍がよくわかる事典』『日本陸軍がよくわかる事典』(PHP文庫)、『面白いほどよくわかる太平洋戦争』『人物・事件でわかる太平洋戦争』(日本文芸社)、『カラー写真と地図でたどる 太平洋戦争 日本の軌跡』(SBビジュアル新書)、『証言 我ラ斯ク戦ヘリ』(ビジネス社)など多数。

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。

  • [*]は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
  • (ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
  • ※お寄せいただいたご意見・ご感想の著作権は小社へ帰属し、当ホームページや小社出版物に転載させていただく場合がございます。
  • ※ご意見・ご感想への返信はいたしておりません。ご了承ください。

「ちくま新書」でいま人気の本

いま話題の本