黙示録論 ─現代人は愛しうるか

D.H.ロレンス 著 , 福田 恆存 翻訳

抑圧が生んだ歪んだ自尊と復讐の書「黙示録」を読みとき、現代人が他者を愛することの困難とその克服を切実に問うた20世紀の名著。
【解説: 高橋英夫 】

黙示録論 ─現代人は愛しうるか
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,430円(税込)
  • Cコード:0198
  • 整理番号:ロ-4-1
  • 刊行日: 2004/12/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:368
  • ISBN:978-4-480-08887-1
  • JANコード:9784480088871
D.H.ロレンス
D.H.ロレンス

ロレンス,D.H

1885〜1930。炭坑の「採炭請負人」の息子として生まれ、南仏ヴァンスで亡くなる。20世紀イギリス文学を代表する作家。『恋する女たち』『息子と恋人』『チャタレー夫人の恋人』『羽毛ある蛇』など12作の長篇小説を始め、数多くの中・短E小説、戯曲、紀行文、評論・エッセイを遺した。

福田 恆存
福田 恆存

フクダ ツネアリ

1912〜1994。東京生まれ。東京大学英文科卒業後、中学教師、雑誌編集者、大学講師などを経て、文筆活動に入る。1952年には戯曲『龍を撫でた男』で、67年にはシェイクスピア全集の翻訳で、読売文学賞を受賞。55年には「ハムレット」の翻訳演出で芸術選奨文部大臣賞を受賞。『私の幸福論』『福田恆存全集』『福田恆存翻訳全集』などがある。

この本の内容

ロレンス畢生の論考にして20世紀の名著。「黙示録」は抑圧が生んだ、歪んだ自尊と復讐の書といわれる。自らを不当に迫害されていると考える弱者の、歪曲された優越意思と劣等感とを示すこの書は、西欧世界で長く人々の支配慾と権力慾を支えてきた。人には純粋な愛を求める個人的側面のほかに、つねに支配し支配される慾望を秘めた集団的側面があり、黙示録は、愛を説く新約聖書に密かに忍びこんでそれにこたえた、と著者は言う。この隠喩に満ちた晦渋な書を読み解き、現代人が他者を愛することの困難とその克服を切実に問う。巻頭に福田恒存「ロレンスの黙示録について」を収録。

この本の目次

ロレンスの黙示録論について(福田恒存)
黙示録論―現代人は愛しうるか
附録 ヨハネ黙示録
訳註

読者の感想

2007.4.16 B

この本は私にとっては記念すべき本です。初めて手にしたのは確か20数年前、パリで放浪生活していた頃、日本書店で見つけたものです。恒存氏の書籍は学生時代から読みなじんではいましたが、この本には正直驚いた。自分が今まで感じていながら、うまく言葉にできなかったことが、恒存氏の解説でいとも簡単に表現されていて、涙が止まらなかったのを覚えている。今もって自分にとってのバイブルです。ただ読み様によっては正反対の結論すらできる危険な書物でもあります。たまさか、このページを見つけたので書き込みました。

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