中国説話文学とその背景
世界的数学者が心惹かれた中国古典説話を新訳・新釈し、読者と新鮮な驚きと感動を頒ち合おうと書いた「蒐集物語」。書き下し文庫オリジナル。
「私のこの書は私の心を惹かれた中国古典の説話、随筆、短篇小説、歴史の断片などを蒐集して、私の得た新鮮な驚き、感動、あるいは哄笑などを多くの人と頒ち合いたいために書かれたものである」(本書「あとがき」より)。世界的数学者が、その本業の傍ら、永い年月をかけこつこつと集め、訳し、解説を施した“私の「収集展示館」”。原作者の意図や歴史的背景に迫る記述は、随所に新発見、新説、新釈が見られ、新鮮で奥深く、かつ滋味あふれる中国説話文学への誘いとなっている。書き下し文庫オリジナル。
桜桃の少女
進士にはなったが
神仙願望
久しくしていよいよ敬す
銭庫を見つけたが
いわしの頭
薤歌一声
手を携えて
掖庭の人々
資治通鑑と北夢瑣言〔ほか〕
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