新幾何学思想史

近藤 洋逸

非ユークリッド幾何学
誕生までの苦闘のドラマ

非ユークリッド幾何学の成立になぜ二千年もの時間を要したのか。幾何学の理論的展開に寄与した哲学的・社会的背景に迫る。
【解説: 好並英司 】

新幾何学思想史
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,430円(税込)
  • Cコード:0141
  • 整理番号:コ-25-1
  • 刊行日: 2008/10/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:352
  • ISBN:978-4-480-09163-5
  • JANコード:9784480091635
近藤 洋逸
近藤 洋逸

コンドウ ヨウイツ

1911-1979年。岡山県生まれ。京都帝国大学文学部哲学科に入学し田邊元に師事。卒業後、東北大学に理科学生として在籍。昭和高等商業学校教授、第六高等学校教授を歴任の後、岡山大学法文学部教授を経て同大学名誉教授。専門は数学史・科学思想史。著書に『数学思想史序説』(三一書房)、『近代数学史論』(白東書館)、『デカルトの自然像』(岩波書店)などがある。

この本の内容

ガウスやロバチェフスキー、リーマンらによって形成され、19世紀数学の一景観を築いた非ユークリッド幾何学。これら立役者たちの活躍の一方で、サッケーリやランベルトのように、非ユークリッド幾何学の入口に限りなく近づきながらもあえてその中に入ろうとしなかった数学者たちがいた。彼らを躊躇させたものは何だったのか?そしてロバチェフスキーやリーマンに推進力を与えたものとは?数学内の論理的・自律的な展開だけでなく、新しい学問をとりまく社会状況や精神的高揚をみごとに再現してみせた本書は、単なる「数学者列伝」以上の示唆を与えてくれるだろう。

この本の目次

第1章 ユークリッド幾何学と平行線公理
第2章 先駆者サッケーリ
第3章 先駆者ランベルト
第4章 ガウス 非ユークリッド幾何学の樹立
第5章 ロバチェフスキー
第6章 ボヤイ父子
第7章 リーマン幾何学成立の背景
第8章 経験主義と公理論
第9章 非ユークリッド幾何学と哲学者たち

この本への感想投稿

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。

(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)







 歳

 公開可   公開不可