日本の哲学をよむ ─「無」の思想の系譜
これが京都学派だ
近代を根本から問う日本独自の哲学が一九三〇年代に生まれた。西田幾多郎・田辺元・和{辻}哲郎・九鬼周造・三木清による「無」の思想の意義を平明に説く。
模範としてきた西洋近代の諸理念に根本的な危機が訪れた1930年代、この国でも初めて独自の哲学が生み出されていく。それは、「イデア」「神」「理性」といった形而上学的原理によって世界を根拠づける試みを徹底的に批判する、「無」の哲学であった。西田幾多郎・田辺元・和辻哲郎・九鬼周造・三木清ら、「京都学派」の哲学の全体像をわかりやすく説く、入門書の決定版。
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