聖なる天蓋 ─神聖世界の社会学

ピーター・L・バーガー 著 , 薗田 稔 翻訳

全ての社会は自らを究極的に審級する象徴の体系、「聖なる天蓋」をもつ。宗教について理論・歴史の両面から新たな理解をもたらした古典的名著。

聖なる天蓋 ─神聖世界の社会学
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,320円(税込)
  • Cコード:0114
  • 整理番号:ハ-47-2
  • 刊行日: 2018/12/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:352
  • ISBN:978-4-480-09903-7
  • JANコード:9784480099037
ピーター・L・バーガー
ピーター・L・バーガー

バーガー,ピーター・L

1929年、オーストリアのウィーンに生まれる。46年、アメリカに移住し、後に帰化。New School for Social Researchで博士号を取得。ボストン大学で長年教鞭をとり、現在は同大学名誉教授。ルックマンとならび、シュッツの現象学的社会学を継承・発展させた第一人者と目される。また、神学者としても知られ、宗教社会学の展開にも大きく寄与した。著書に、『聖なる天蓋』、『癒しとしての笑い』、『現実の社会的構成』(ルックマンとの共著)などがある。

薗田 稔
薗田 稔

ソノダ ミノル

1936年秩父市に生まれる。東京大学大学院博士課程修了。宗教学者。京都大学名誉教授。秩父神社宮司。著書:『祭りの現象学』、『神道の世界』他単著、編著多数。

この本の内容

あらゆる社会はその全過程を究極的に意味づける象徴の体系、「聖なる天蓋」をもつ。宗教はもともとこの「聖なる天蓋」であり、社会全体をすっぽり覆って、その象徴的世界に個人を位置づけ、アイデンティティをあたえる機能を果たしてきた。相互主観のレベルに全ての現実構成の拠点をおくというバーガーが一貫して立脚してきた立場、すなわち現象学的社会学の視点から論じられた宗教社会学の古典的名著。ウェーバー、デュルケム以来の宗教理解の新たな地平。

この本の目次

1部 宗教と社会(ノモスとコスモス
信憑構造と正当化
神義論と被虐愛
宗教と疎外)
2部 宗教と歴史(世俗化の過程
信憑性の問題
正当化の問題)
補論(社会学における宗教の定義
社会学と神学―その視角をめぐって)

この本への感想投稿

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。

(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)







 歳

 公開可   公開不可