禅の語録 2 初期の禅史1
この巻では、敦煌発見の初期禅宗史書のうち、最も古い二種を選んで、若き日の中国禅の生い立ちをうかがう。いずれも、いわゆる北宗禅の記録であるが、やがて独自な中国禅の展開を導く古典としての価値をもつ。あたかも、日本で古事記や書紀が作られるのと同じ頃、中国の仏教界では、ダルマにはじまる新しい実践仏教としての禅宗のオーソドックスに関する議論が高まり、種々の異なった主張をもつ史書を生んだのである。とくに後者は、チベット訳もあることがわかり、初期チベット仏教の形成に与えた中国禅宗の影響も見逃せぬ。
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
※は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
歳
公開可 公開不可