チャタレー夫人の恋人

D.H.ロレンス 著 , 武藤 浩史 翻訳

戦場で重傷を負い、不能となった夫――喪失感を抱く夫人は森番と出会い、激しい性愛の歓びを知る。名作の魅惑を伝える、リズミカルな新訳。

チャタレー夫人の恋人
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 1,870円(税込)
  • Cコード:0197
  • 整理番号:ろ-5-1
  • 刊行日: 2004/12/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:624
  • ISBN:978-4-480-42038-1
  • JANコード:9784480420381
D.H.ロレンス
D.H.ロレンス

ロレンス,D.H

1885〜1930。炭坑の「採炭請負人」の息子として生まれ、南仏ヴァンスで亡くなる。20世紀イギリス文学を代表する作家。『恋する女たち』『息子と恋人』『チャタレー夫人の恋人』『羽毛ある蛇』など12作の長篇小説を始め、数多くの中・短E小説、戯曲、紀行文、評論・エッセイを遺した。

この本の内容

上流階級のお坊ちゃん反抗者クリフォード・チャタレーと結婚したコンスタンスだが蜜月は一月で終わった。夫は戦場で重傷を負い、下半身不随となった。生と性の現代的虚無に苦しむコニーは、ある日散歩の途上で猟番メラーズと出会い、やがて激しい性愛の歓びを知る…戦争・階級・メディア・セクシュアリティの悲劇から生まれたロレンス最後の傑作を、躍動感にみちた新訳でおくる。

読者の感想

2008.9.06 kimio hirasaka international

英国の階級社会への反発や大胆な性愛の是非という、様々な問題が色濃くあり、一面的な解釈はできない。例えば、上流階級のチャタレーにしても、イギリス貴族らしい「自己犠牲の精神」による、戦場での負傷であり、そういった意味を解さない夫人の奔放な浮気とみれば、この本の主題は英国社会根本にたいする造反である。そして、個人の素直で奔放な性愛を肯定し、古臭いイギリスの階級社会を批判するのであれば、自由主義的な民主社会の旗手として受け入れられる要素は多分にある。

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