私の小裂たち

志村 ふくみ

織物を始めた頃から貼りためた
染めて織った布の端裂たち。

染織家・志村ふくみが、半世紀以上前から染めて織った布の端裂を貼りためたものと、仕事への思いあふれる文章で綴る、色と織の見本帳。

私の小裂たち
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 1,320円(税込)
  • Cコード:0172
  • 整理番号:し-14-5
  • 刊行日: 2012/02/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:176
  • ISBN:978-4-480-42899-8
  • JANコード:9784480428998
志村 ふくみ
志村 ふくみ

シムラ フクミ

1924年滋賀県近江八幡生まれ。55年植物染料による染色を始め、57年第四回日本伝統工芸展に初出品で入選。83年『一色一生』で大佛次郎賞受賞。86年紫綬褒章受賞。90年国の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。93年『語りかける花』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。著書に『色を奏でる』『小裂帖』『ちよう、はたり』『つむぎおり』など。

この本の内容

織物をはじめた頃から、染めて織った布の端裂を、貼りためておいた著者の『小裂帖』。本にすることは「まるで長らく書き溜めた日記を公表してしまうような逡巡を覚える」。そこから選んだ小裂たちと、色、糸、織、仕事への、思いあふれる文章で綴る。草木から絶妙の加減で抽出し、絹糸に吸わせた色の鮮やかさ、織の妙味を、製版・印刷技術の粋をもって再現。日本の色と織の見本帳とも言える一冊。

この本の目次

母と小裂の思い出
自然現象を織りこむ―暈し
蘇芳
紅花、茜
藍、緑
伝えるということ
色―言葉では最も表現しにくいもの
アルカイックな織物
春の野草
紅花の再発見
玉葱
紫の象徴〔ほか〕

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