突然のキス ─恋愛で読み解く日本文学

植島 啓司

真実はひとつに見えるが
男女間ではそうはいかない

谷崎、川端、太宰、三島、吉行から村上龍、京極夏彦、川上弘美まで22人の作家を取り上げ、魅力的で不可解なヒロインの行動に迫る。
【解説: 斎藤綾子 】

突然のキス ─恋愛で読み解く日本文学
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 924円(税込)
  • Cコード:0195
  • 整理番号:う-35-1
  • 刊行日: 2012/03/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:368
  • ISBN:978-4-480-42925-4
  • JANコード:9784480429254
植島 啓司
植島 啓司

ウエシマ ケイジ

1947年、東京生まれ。宗教人類学者。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了後、シカゴ大学大学院に留学、M・エリアーデに師事する。NYのニュースクール・フォー・ソーシャルリサーチ客員教授、関西大学教授などを歴任。著書に『男が女になる病気』『分裂病者のダンスパーティ』『オデッサの誘惑』『宗教学講義―いったい教授と女生徒のあいだに何が起こったのか』『性愛奥義』『賭ける魂』『偶然のチカラ』『生きるチカラ』『世界遺産 神々の眠る「熊野」を歩く』『心コレクション』『39歳 女の愛の分岐点』など多数。

この本の内容

ヒロインは、なぜこの場面でこのように不可解な行動に出たのか。真実はひとつに見えるが、男女の間ではそう簡単にはいかない―男女の感情の行き違い、誤解、あるいは逆に思いやりによって引き起こされる思いもかけない言動の数々。日本近現代文学の恋愛小説の名作を取り上げ、著者自身の恋愛体験に照らしながら、主人公たちの謎に満ちた振舞いを解明する試み。

この本の目次

『神隠し』藤沢周平
『誰も知らぬ』太宰治
『事件』大岡昇平
『ねむり姫』澁澤龍彦
『三匹の蟹』大庭みな子
『眠れる美女』川端康成
『暗室』吉行淳之介
『妓獲鳥の夏』京極夏彦
『喜寿童女』石川淳
『水の女』中上健次〔ほか〕

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