なんたってドーナツ ─美味しくて不思議な41の話

早川 茉莉

甘くて、懐かしくて、
ほろ苦い、〈秘密〉

貧しかった時代の手作りおやつ、日曜学校で出合った素敵なお菓子、毎朝宿泊客にドーナツを配るホテル、哲学させる穴……。文庫オリジナル。

なんたってドーナツ ─美味しくて不思議な41の話
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 902円(税込)
  • Cコード:0193
  • 整理番号:は-38-2
  • 刊行日: 2014/10/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:288
  • ISBN:978-4-480-43218-6
  • JANコード:9784480432186
早川 茉莉
早川 茉莉

ハヤカワ マリ

早川 茉莉(はやかわ・まり):編集者。『すみれノオト』発行人。「すみれ図書室」主催。アンソロジストとしても活躍し、ファンも多い。編著に森茉莉作品集『貧乏サヴァラン』『紅茶と薔薇の日々』『贅沢貧乏のお洒落帖』『幸福はただ私の部屋の中だけに』のほか、『なんたってドーナツ』『玉子ふわふわ』『素湯のような話』『矢川澄子アンソロジー 妹たちへ』『片山廣子随筆集 ともしい日の記念』『スプーンはスープの夢をみる』など。著書に『森茉莉かぶれ』『修道院のお菓子と手仕事』(共著)『京都で寺カフェ』など。

この本の内容

ハチミツを思わせるキツネ色に粉砂糖の白、匂い、サクサクとした歯触り、丸い形、ふくらみ、真ん中の穴、言葉の響き、ドーナツは幸せを運んできます。材料が乏しかった時代の手作りおやつ、朝食用のドーナツが段ボールでロビーに置かれるホテル、小さな教会の日曜学校が出合った初めて目にするお菓子、哲学的思考を呼び覚ます穴の存在―、多くのドーナツ好きが文章を寄せてくれました。

この本の目次

第1章 ドーナツの思い出(ミルクホールとドーナツ(吉沢久子)
焼いもとドーナッツ(五所平之助) ほか)
第2章 ドーナツの時間(おまけのドーナツ(林望)
愛の時間(熊井明子) ほか)
第3章 ドーナツの穴(ドーナッツ(村上春樹)
おへそがない!(角野栄子) ほか)
第4章 ドーナツのつくり方(ドーナツ(増田れい子)
ドーナッツ作りにうってつけの日(筒井ともみ) ほか)
第5章 ドーナツの物語(ドーナッツの秘密(長田弘)
ドウナツ(北原白秋) ほか)

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